非常時・避難時の持ち出し品リストに「家族の写真」
東日本大震災で大きな被害に遭った岩手県大槌町で、新しい津波避難マップが作製されました。
日本経済新聞の7月9日付の記事によると、大槌町の新しい津波避難マップでは、家族の安否を気にしたり荷物を取りに戻ったりして逃げ遅れてしまった人がいたことを教訓に、事前に家族で話し合うことや低地に戻らないことなどを注意事項として記載。持ち出し品リストに家族の写真を含めるなどの新たな工夫を凝らしたそうです。
日本経済新聞「持ち出し品リストに家族写真 大槌町が新たな津波避難マップ」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0900K_Z00C14A7CC0000/
岩手県大槌町 津波避難マップ
http://www.town.otsuchi.iwate.jp/docs/2014060500019/files/map.pdf
持ち出し品に家族の写真を盛り込むよう提案したのは、大阪府富田林市から派遣されている町総務課危機管理室の室長さんとのこと。できるだけ新しい写真を用意しておくことで、災害等で家族と離ればなれになったときに、周囲の人が捜しやすくなるというわけです。
非常持ち出し品に「家族の写真」というのは認知度が低いかもしれませんが、警視庁や一部の自治体が提供している持ち出し品チェックリストには既に入っています。色々な組織で、様々な工夫を凝らしているんですね。
参考:
警視庁野方警察署 地震や災害に備えましょう
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/shokai/ichiran/kankatsu/nogata/about_ps/saigai.html
複数の持ち出し品リストを比較して、自分や家族にぴったりのオリジナルチェックリストを作成するといいのかもしれません。