これまでさまざまな角度から「○○を備えておきましょう」「●●に対しての備えが必要です」といった防災グッズや防災のしくみを発信してきたのですが、いま、防災の考え方として「備えない」という新たな取り組みの動きがあります。それが「フェーズフリー」というしくみです。

厳密にいえば「備えないわけではない」のですが、「日常」と「非常」が隣り合わせの日々の生活の中で、どちらのフェーズ（＝局面）でも便利に使える商品を積極的に使うことで、万が一の「非常」にも役立てる、という考え方に基づいています。
「防災対策として、非常時に使うものを揃えよう」となると、商品の選択に迷ったり、別途費用がかかってしまったりと、「備え」は意外とハードルが高くなりがち。
一方で備蓄品を日常生活に取り入れ、新しい製品を買って補充するローリングストックと似た考えであるものの、フェーズフリーはどのようなときでも「いつもどおり使う」ことが基本なので、老若男女が等しく使えるよう、随所にわかりやすい工夫がされているのも特徴です。（一社）フェーズフリー協会が認証しているPFマークがついた商品も、ぜひチェックしてみてください。

参考：（一社）フェーズフリー協会　アクションパートナー一覧
https://ap.phasefree.net/members/