防災食の有効活用で食品ロスを防ぐ
すぐに食べられて賞味期限も長いものが多い防災食。ついうっかり何年も放置していて、いざという時に食べられなかったら本末転倒です。地方自治体でも備蓄という形で大量に保管しているところは日本各所にありますが、賞味期限が迫っているからといっても使用する機会がなければ膨大な量の食品ロスを招きます。
そこで東京都は賞味期限切れが近い備蓄品を無償で配布する試みをはじめました。都内のスポーツイベントや人の多く集まる動物園などで、クラッカーをはじめとした防災食を配布予定。また、自治体やNPOの団体には、送料着払いで配送にも応じるとのことです。
ちなみに神奈川県は、現時点では県としての備蓄をもっていないそうです。それでも市町村レベル、自治会単位などで備蓄しているところはあります。防災食を広く知ってもらう意味でも、東京都のように備蓄品を配布してもらえると防災食がより身近に感じられ、食品ロスも防ぐことができますね。
参考:
日本経済新聞 2017/1/6
賞味期限切れ近い備蓄食品、都が無償での配布開始
毎日新聞 2016/03/24
災害備蓄食料 176万食を廃棄…5年間・17自治体