箱根周辺地域の風評被害を防ぐために
前々回「箱根山の噴火を想定した避難マニュアル」について紹介しましたが、その箱根山の火山活動が活発化し、火口付近と思われる地域の警戒レベルが上がりました。行楽シーズン中に起こってしまったため、箱根エリアでは観光客の減少を懸念しています。
そこで神奈川県知事、箱根町町長がメッセージを発表し、風評被害を防ぎたいとの意思を示しました。
なかでも県知事の「箱根は広いです。」という言葉に代表されるように、(2015年5月7日現在の)立ち入り禁止区域は、「大涌谷の噴煙地に近い場所のごく一部への立ち入りを規制するためのもの」(箱根町町長コメントより抜粋)であり、大涌谷だけが箱根ではないのです。
名物の黒たまごを食べたり、箱根ロープウェイに乗れなかったりなど、大涌谷周辺ならではの観光が楽しめないのは残念ですが、警戒レベルや規制区域が広がらない以上は、大涌谷以外の箱根エリアの観光施設は通常営業が基本のようです。
ちょっと気になるところではありますが、新緑がまぶしい今の季節、箱根の景色もすばらしいことは確か。インターネットや携帯電話などで常に最新情報や安全を確認しつつ、お出かけ候補に加えてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、風評被害の抑止力になるかもしれません。
[参考] 神奈川県 防災・災害情報https://www.bousai.pref.kanagawa.jp/
箱根町観光情報ポータルサイト 「箱根全山」
http://www.hakone.or.jp/