クラッシュ症候群にならないために
「クラッシュ症候群」とは、がれきや家具等の下敷きになって圧迫された後、その部分が開放されたときにおこります。うっ血等により体内に蓄積した毒素が、その後再び流れ始めた血液をとおして全身に回ることで重症化し、死亡するケースもあるのです。
クラッシュ症候群を防ぐためには素早い救助と透析などの適切な医療処置が必須ではあるのですが、それ以前に私たちが日頃からできることとして、家の中の避難経路を確保し、倒れやすいものがあれば耐震の対策を講じておくことです。
災害時において確実に安全を手に入れるための第一歩は、「家具の下敷きにならない環境」を作ること。
そして万が一、不運にも家具等の下敷きになって体の一部が圧迫されるような状況が発生した場合は、クラッシュ症候群を念頭に入れて治療を受けることが肝要です。