緊急地震速報に長周期地震動を追加

気象庁は、2023年2月1日より、緊急地震速報の発表基準を変更します。
従来の震度によって発表していたものに加え、「長周期地震動階級3以上」でも緊急地震速報を発令する、との基準を設けました。つまり、今後は(震度としては)それほど大きくなくても、揺れの幅が大きいと予測される場合にも緊急地震速報が発令される場合がある、ということです。

揺れが1往復するのにかかる時間を「周期」と呼びますが、この周期が長く、ゆっくりとした大きな揺れを地震動とよびます。「長周期地震動」とは、南海トラフ地震のようなゆっくりと大きく揺れる地震の種類を指し、高層ビルなど縦に長い建物内では揺れがさらに強まるため、被害も多く出る可能性が考えられます。特にエレベーター内の閉じ込め事故などを未然に防ぐためには、この長周期地震動の予測が不可欠といえるでしょう。

参考:気象庁Webサイト
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/lpgm_start/lpgm_start.html